戦う不夜城
毎夜、羽田空港の南側沖合はひときわ騒がしくなる。4本目の滑走路造成のため、約10隻の巨大な土木作業船が徹夜の工事を始めるためだ。こうこうと照らし出された船団は、東京湾に突然、出現した不夜城のよう。日本で最も混雑する空港で工事をするには、夜間しかない。2010年10月末オープンを目指し、工事は時間との戦いになっている。
「これだけの大工事は関西空港の建設以来です」。作業船を運用する建設会社の岩田孝三課長(43)はガラス張りのブリッジで話した。目の前には高さ65メートルのやぐらが6本並び、直径40センチの鋼管を海底20メートル下まで打ち込んでいる。管を通して地中に砂の柱をつくり、軟弱な地盤を固めるためだ。こうした柱を18万5000カ所つくらなければならない。
国土交通省によると、新滑走路は3本の現滑走路のうち1本のすぐ南側にできる。離着陸コース直下での滑走路建設は、主要空港では国内で初めて。コース下に巨大な作業船が入ると航空機と衝突するため、国交省はこの滑走路を午後8時45分から明朝7時45分まで使わないようにして、作業時間にあてた。この時間帯は基本的に残り2本の滑走路を使う。
もともと周辺漁協との補償交渉などで本格着工が遅れ、作業船が集まり始めたのは昨年5月。毎夜、工事は船を離着陸コース直下に移動させてから始まる。砂の柱の位置は10センチ単位の精度が要求され、位置決めだけで約1時間。少しでも遅れを取り戻そうと、全国の大型作業船の半数以上がここに集結した日もあったという。
作業船のすぐそばを、離着陸する航空機が通っていく。工事の影響で到着時間の繰り上げを強いられた貨物便も出た。毎日変わる工事区域に誤って航空機が入らないように毎夜、管制官らがミーティングを開く。作業船の照明が空港の灯火と紛らわしいと指摘されて緑色に変えるなど、上空の安全をにらみながら作業は進む。
工事は正月も返上で進められた。9日には新滑走路の一部が海面に姿を現す予定だ。
asahi.com
かっこいい!
「これだけの大工事は関西空港の建設以来です」。作業船を運用する建設会社の岩田孝三課長(43)はガラス張りのブリッジで話した。目の前には高さ65メートルのやぐらが6本並び、直径40センチの鋼管を海底20メートル下まで打ち込んでいる。管を通して地中に砂の柱をつくり、軟弱な地盤を固めるためだ。こうした柱を18万5000カ所つくらなければならない。
国土交通省によると、新滑走路は3本の現滑走路のうち1本のすぐ南側にできる。離着陸コース直下での滑走路建設は、主要空港では国内で初めて。コース下に巨大な作業船が入ると航空機と衝突するため、国交省はこの滑走路を午後8時45分から明朝7時45分まで使わないようにして、作業時間にあてた。この時間帯は基本的に残り2本の滑走路を使う。
もともと周辺漁協との補償交渉などで本格着工が遅れ、作業船が集まり始めたのは昨年5月。毎夜、工事は船を離着陸コース直下に移動させてから始まる。砂の柱の位置は10センチ単位の精度が要求され、位置決めだけで約1時間。少しでも遅れを取り戻そうと、全国の大型作業船の半数以上がここに集結した日もあったという。
作業船のすぐそばを、離着陸する航空機が通っていく。工事の影響で到着時間の繰り上げを強いられた貨物便も出た。毎日変わる工事区域に誤って航空機が入らないように毎夜、管制官らがミーティングを開く。作業船の照明が空港の灯火と紛らわしいと指摘されて緑色に変えるなど、上空の安全をにらみながら作業は進む。
工事は正月も返上で進められた。9日には新滑走路の一部が海面に姿を現す予定だ。
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